ゼミでのおはなし

わたしが話しているのは、一体誰の意見なんだろう?
例えば、「異なる意見を持つ者同士はわかりあえないのだから、わかりあえないままで共存していくべきだ」なんていう、最近のよくある意見って、私達世代のオリジナル意見じゃないんだってさ。遠い昔、学生運動に敗れた人が、その時の経験を抱えて、教師なりなんなりになって、私達に刷り込んだ意見なんだとよ。だからオリジナルは70年代の若者なんだってさ。それ以前の主流の考え方は「俺はAだと思うからお前もAだと思えよ!」っていう感じだったらしい。
自分がオリジナルだと思っているものが本当にそうなのか、そうじゃないなら、その源を把握しておく必要があるんだと言われた。
じゃあ一体、わたしが話しているのは、誰の意見なんだろう?


この話は、先週のゼミで先生がおっしゃったことなんだけど、わたしの意見はわたしのものじゃないのかと、なんかちょっとショック受けちゃって、割りと考えてたんだけど、自分の中では一応開き直り終わった(笑)うまく言葉にできないけどね
こんなわたしだってもう20年もこの情報に溢れた社会で生きているわけだし、わたしの意見のほとんどがわたしのオリジナルなんかじゃなくって、誰かの意見なんだろうけど、それでも、20年分の情報がわたしには刷り込まれているのであって、どんな意見だって、そのまま「引用」するのでなければ、わたしの20年分の考えでデコレートされてアウトプットされるんだから、わたしの口から出る意見はやっぱりわたしのオリジナルなんだと思う。ことにする(笑)